牧部かたる/淫の烙印 (エンジェルコミックス)

淫の烙印 (エンジェルコミックス)

淫の烙印 (エンジェルコミックス)

 何の脈絡もなく、1年近く前に買って(もちろん読んだ後に)本棚に収納していたこの作品について語りたいと思います。4月は月末に発売予定の英丸氏とRAYMON氏(ほんとかな? 前の本から1年経ってないよ)の本を買うだけで終わりそうなので書くネタがなくなりそうというのもあるし、ここでのブログに早く書きたいと思っていた作家だったのに、新刊発売の予定が見えないのでしびれが切れてしまいました。
 もともとこの方は少年誌でデビューし単行本も出していましたが、気づいたら成年向けの漫画を描いていたという記憶があります。少年誌で売れていたかどうかは定かではありませんが、少なくとも最初のころは工口漫画家としては注目していませんでした。実際少年漫画のノリをそのまま持ってきて、工口いことはお約束のようにやるんですが、ふざけかたがガキっぽいという印象があったためです。
 ところが、あまり時間をおかずに見た作品で、まぎれもない濃厚工口マンガを読ませてもらってからはすっかり気に入ってしまいました。血管浮きまくりの極太ペ二スで容赦なく攻め立てるパワフルな表現が、絵柄の濃さ(古臭い印象は与えてしまうのですが)とマッチして、非常に実用性の高い作品になっているのです。
 この本は、エンジェル倶楽部(現在も執筆中)に移ってからの作品を集めた本ですが、いきなり獣姦に始まり、男性家庭教師と女子高生とのハード調教、ネットカフェ盗撮ファック、女子マネージャ輪姦、そしてとどめの痴漢シリーズと、全作必要最小限のシチュエーションを作った後、やりまくりの濃厚工口漫画に仕上がっています。中高生ならこの本だけで何回でもおかわりできるんじゃないでしょうか(って、年齢的に読んじゃまずいですけどね)。獣姦も、あまりリアル系の絵じゃないので苦手な人でも比較的抵抗は少ないんじゃないかと。