ながしま超助/セクハラマン 03 (アクションコミックス)

セクハラマン 03 (アクションコミックス)

セクハラマン 03 (アクションコミックス)

 話が暗くなっちゃいましたので、気分転換にいつものように工口マンガの感想です♪
 この本、とっくに感想を書いていたと思ったら、以前購入する予定と書いただけでした。ともかく、そのまんまのタイトルかと思ったら、意外な方向に展開しています。
 主人公の速田は、経営の神様と呼ばれた祖父(故)を持つダメ社員。中身が何も書かれてなかったためティッシュ代わりに使った祖父の本に、浮かび上がる文字が。そこには、実践すれば絶対に成功する処世術だと書かれてはいるが、内容はセクハラそのもの。しか〜し、そこは工口マンガですから、セクハラが何故か好転して実際に出世していくというストーリー。まあ安直かなぁ、なんて思いながらもいつもながらサービスカット満載なので純粋に楽しみながら読んでました。時々挿入されるじいちゃんの名言(「女は乳をもまれるのが好きな生き物なんじゃ」など)はまさに工口マンガバイブル。
 しかし、このまま漫然とセクハラ三昧のサクセスストーリーもので終わるはずもなく、瀬戸絵梨子というヒロインが登場してからストーリーに幅ができ、更に出張先で仲良くなった木村クンが加わり、工口コメ全開。その一方で会社はセクハラどころじゃなくなってきて、さすがに(愛があるとはいえ)いきなり木村クンとのセックスを社内放送に流して社員の大半が工口を理解するというシーンだけは、ちょっと安直な気がしました。
 ふと、セクハラOKの会社といえば「ぷるるんゼミナール 3 (アクションコミックス)」でも登場したなぁと思い出し、久しぶりにこちらも再チェック。会議中にノーパンの女の子を机の上に立たせ、股の間を通して幹部が議論するなどのやりたい放題(笑)。こちらの話は完全にギャグのノリだったので何をしてもOKですね。その点、「セクハラマン」は二人のヒロインとの関係も気になるし、その一人である絵梨子とは「比較的」理性があり(笑)普通に恋愛関係が進行していきそうなので、あんまり会社がマンガチックにセクハラ化すると浮いてしまいそうです。この辺のバランスは今後どうなっていくのか興味深い点ですね。
 それにしても3巻での木村クンの扱いは哀しすぎるなぁ(名前もないし...)。速田の気持ちが傾きかけた瞬間に絵梨子との関係も発展してしまうし・・。工口くても純粋な彼女には幸せになってほしいし。あっでも、一度も速田に裏切られたと思ってないのだから幸せなんでしょうか。おぉ、ちゃんと考えてるなぁ。さすが。