二ノ宮知子/のだめカンタービレ (18)(講談社コミックスキス)

のだめカンタービレ (18)(講談社コミックスキス)

のだめカンタービレ (18)(講談社コミックスキス)

 発売日まもなく購入して少し書くタイミングを逃してしまったのですが、少女コミック系としては、「超少女 明日香」「ガラスの仮面」以来読む気になった作品なので、やはり感想を書き記しておこうと思います。「ガラス・・・」と違って絵の抵抗は少ないし、世間の評判どおり、実におもしろいストーリーとキャラクタにはまってます。
 この巻では、いよいよ真一がアパートを出て自立するところから始まるのですが、のだめにすぐ知られることになり、本心を伝えた真一とのだめの二人は・・・(笑)。真一は同じ部屋に人がいることを忘れて、やっちゃってたわけですが(月をバックに二人がみつめあうシーンの前後でシャツが大きくはだけてますんで)、音楽仲間らしくショパンノクターンで自分の存在を知らせるあたり気がきいてます。とまあ、この話はさておき、この巻では真一は脇役で、のだめとRuiの成長の記録になりました。コンサートの後、夫人から「楽しい? 今 パリでお勉強していて」と聞かれて目をそむけながら「はい 楽しいですよ」と答える、のだめ。照れ隠しともとれる表情だし、真一が居ようが居まいが楽しめてしまったことを少し気にしているようにも見えるし、・・・。まあ、日本のコンクールで失敗した後、楽しくなったのか?と真一に聞かれた質問との対比なんでしょうけど。留学してピアノとの向き合い方が変わってきたのを寂しく感じている部分があるのも事実ですが前に進もうと頑張ろうとしている印象的な巻末シーンでした(最後にコケるのはお約束)。