いるまかみり/学校のヒミツ? (メガストアコミックスシリーズ No. 127)

学校のヒミツ? (メガストアコミックスシリーズ No. 127)

学校のヒミツ? (メガストアコミックスシリーズ No. 127)

 コアマガジンから初単行本がでました。最近この出版社では、いろんな事情で単行本が出せていない有名作家の他誌作品をまとめて発行されていますよね。ファン(私がそうだというわけでは...)にとってもありがたいことだと思ってます。もっともこの作家の場合、コアマガジンの作品だけではいつ一冊にまとまるかわかんないのでしびれきらしただけかもしれませんけど。
 商業誌デビュー作の「盗撮」(98年)が掲載されていましたが、確かに読んだ記憶があるような・・・。それはともかく、COMICパピポでもっと作品を出していたはずですが今回2作だけでした。残りの商業誌作品が単行本になる日は来るんでしょうか。同人活動がメインなのは今後も変わらないでしょうから、あまり期待しないほうがいいんでしょうね。
 さて、作品のほうですが、巻頭はいきなり多人数プレイものです。黒目が大きい特徴ある絵柄を持っているのですが、人物のバリエーション自体少ない方なので結構チャレンジしてるんではないかと思いました。それにしても巨乳率はいうまでもないのですが無毛率も高いですね。昔はそんなことはなかったと思うのですが(口リキャラ以外)、描くのが面倒なんでしょうか? などという穿った見方を否定するように「ヒミツのお悩み相談」という作品では無毛で悩む女子高生のお話を扱っていました。この作品、女の子が可愛らしく描けていてセリフ回しも楽しくて、一番好きです。表紙絵の女の子も同一人物のようだし、カバーをはずして読めるおまけマンガにも出てきてるし、作者もこの本では核となる作品のひとつと考えているのかもしれません。
 工口は全体的に薄めだと思いますが、話はそれなりに楽しめるし、ひとめでわかる絵柄と巨乳と無毛に反応する人にはお奨めでしょう。