草津てるにょ/姉母 (メガストアコミックスシリーズ No. 132)

姉母 (メガストアコミックスシリーズ No. 132)

姉母 (メガストアコミックスシリーズ No. 132)

 ようやく「光の家」が単行本になりました。一部見逃していたのでやっと続けて読めます♪ そういう意味ではこの本のタイトルが違ったのは意外でした。「夏エロ」も掲載されているので、読んだ後では納得のタイトルですが。
 大幅加筆ということで雑誌掲載時のものと比較してみました。比較的新しい作品の「初姉」(メガストアH 2006年8月号掲載時タイトル:「姉っくす ウナギ編」)の場合、絵はそれほど大きな修正はないのですが、セリフがかなり変更されていました。雑誌掲載時は弟がウナギを食べたために姉の水着姿を見て欲情しそのまま・・・という展開だったのですが、単行本ではウナギは途中に勃起(?)のイメージ映像などに出ただけで(実際初めて読んだ人にはこの表現って不自然ですよね)最後のオチまで完全に入れ替わっています。ちなみに姉の近況を語るコマは削除されて工口シーンが加筆され、削除されたコマはあとがきに使われていました。要するに、雑誌掲載時には勃起くらい普通に知ってる弟がどんどん積極的に姉との行為に没頭していく話だったのが、単行本では、そんな生理現象すら知らないウブな少年に変わり、姉はそのウブな弟をリードすることにドキドキするという展開に変わっています。つまり女性作家が好きそうな、ショタ系少年をお姉さんがいたずらしちゃうという構図ですね。う〜ん、確かに男の立場でみてもこのほうが工口いかも。その他の作品でも驚くほど加筆修正されていて軒並み工口度アップしていたように思いました。「夏工口」も雑誌掲載時2話構成だったのが1話になり内容も洗練されてました。これまで比較とかしたことなかったですけど、作品の完成度と工口にかける熱意にはほんとに頭が下がります。しかし、今後雑誌の作品が処分しづらいですねぇ、こんなに違っていると。
 作品全体から漂う工口い臭いも濃くて実用性は高い1冊になっています。バックからのシーンは相変わらず工口いです。「光の家」の第4話で娘の恵美が自分の母親が下宿しているイトコのヒカルとセックスしていることに気づくシーンからの流れは実に官能的な空気が漂う良い展開でした。最初は脇役に近いと思われた恵美も後半になるとやりまくりで、ゲームしながらのシーン(板場広しの「嫌い=好き」の単行本でも妹と兄がゲームプレイ中に戯れるシーンがありましたが、てるにょさんの表現のほうが工口い)で後ろ姿のままイッちゃうシーンは印象に残りました。他の作品も上記のとおりです。個人的には「夏工口」の久美子さんの話が一番好きです。
 ところで、2006年の終わり頃から作品を見ないなぁと心配していたのですが、あとがきによるとゲームの原画をされていたようです。3月23日発売のGuilty作「館熟女」という作品です。個人的には絵だけではなく話や雰囲気も好きなので、今後も漫画のほうの量産ペースが落ちないことを祈ってます。