ゆうきつむぎ/教えて姉てぃー (富士美コミックス)

教えて姉てぃー (富士美コミックス)

教えて姉てぃー (富士美コミックス)

 発売されてからだいぶ経ってしまったのですが、なんか不思議な絵の魅力を感じてしまいました。絵やストーリーに勢いがあって立ち読みで流し見ただけではわからない良さを感じました。そもそも、現在も桃姫で執筆していて、女性キャラに魅力あるし、結構工口いし、もう単行本1冊分は描いてるから*1別所先生を主役にした新刊出ないのかなぁと思って調べたら、とっくに出ていて発売当時スルーしていたことに気付いた次第。まあ正確には主役ではなく、デビュー作からの数話を収録しただけ。他にもタクと由美加の幼なじみの話などが収録されてます。結構ひどいことされてるんですが、さばさばした姉御系女性キャラの性格のおかげか、必要以上に暗くならず工口を楽しめた気がします。ただし、巻頭の話が便所扱いだったので(覚えていませんが)立ち読み時に買わなかった理由になったのではないかと思います。ともかく、絵も少し個性があるので読んで好きになるかどうかは人によりかもしれません。それでも、こういう作風含めて、個人的にこの作家の作品を好きになりました。細かいことを言えば(全然許容範囲ではあるのですが)、ときどき話の流れがスムーズに入ってこないところもありましたが、それを上回る魅力を感じたということです。とりあえず次回作購入は確定。
 しかし、次巻はどうするんでしょうね。あの保険医が主役では話が足りない気がするし、別所先生の話が一冊の話に収まらなかったのは少し残念。でも、ラストは正直僕的にはNGだったので分けたのは正解かなぁ。だったら巻頭の話も次巻に回してくれてもよかった気がします。キャラは同じですが世界はつながってませんよね? 便所扱いされた後に弟ラブのカミングアウトはないでしょうから。
(以下、07/11/25に加筆)
 この感想を書いた後、単行本の背表紙の絵から見つけました。この方「騙野犠牲(かたりのぎせい)」さんですよね。少しタッチが違ってるし、なんていうか絵がカッコよくなってますが、こういう絵柄の漫画家が複数いる確率は低いのではないかと思います。ちなみに、騙野氏の初単行本「淫モラル−はめまくり−」を所有してました(笑)*2。「母子姦」というのも出していたようです。姫盗人を購読していた頃に連載でもしていたのかもしれません。もっとも同一人物じゃなくても問題じゃなく、次の作品が読みたくなる描き手が増えたことが単純に嬉しい。
淫モラル―はめまくり (別冊エースファイブコミックス)

淫モラル―はめまくり (別冊エースファイブコミックス)

*1:9月号でシリーズの一区切りがついた感じでした。実際12月号からは妹ものの読み切りを掲載

*2:私の記憶力なんて、こんなもんです...