あかざわRED/ぴんくぱんつぁ~ (ポプリコミックス 15号)

[isbn:9784903491479:detail]

 口リ絵だし、ラフっぽいほどにシンプルな線なので、適当に読み流してしまうこともあるのですが、普通に読めば、絵の勢いがあり明るく工口も十分なレベルの高いマンガだと思います。前者の理由でこれまでスルーしてましたが、書店での取扱量などを見るに世間の評価は高いのだろうと感じ、最近買うものがなかったことも後押しになって、今回初購入しました。
 2つの中編から構成されていて、6話(追加の1話は除く)の『ろりあね』と3話の『絶対少女ism』。前者はタイトルどおりの口リな姉(単に子供の姿のお姉さんであって、猫玄さんの作品のように口リっぽいお姉さんじゃない)がヒロインなんですが、6話中2〜5話はサブヒロインの妹と母が主役になっており、実質ストーリーとしては何もなくてただ登場キャラがヤルだけの漫画になってました。絵に勢いはあるので工口マンガとしてはこれもアリかもしれませんけど、個人的にはちょっと不満。しかもやっぱり姉は1話めの回想シーンに出てきたようなナイスバディなお姉さんキャラであって欲しい。タイトルが変わっちゃいますが。後者の作品は二人のヒロインが比較的バランスよく登場して話ができていたと思います。
 絵は決して好みではないのですが、ノリで突き進むパワーを感じさせる作風がこの作家の長所でしょう。今後進んで購入するかどうかはわかりませんが、機会あればまた読んでみようと思います。