テレビ朝日/劇場版 相棒

映像:★★☆☆☆、音楽:★☆☆☆☆、シナリオ:★★★☆☆、評価:★★★☆☆

 以前に二度テレビ版を見たことがあって、両方とも非常におもしろかったという記憶があり、久しぶりに実写邦画を観てきました。評価は辛めですが、「相棒」らしいと感じるエンディングではあったので、まあこんなものかなと思います。映像に関しては、マラソンシーンでの導入エキストラの数とかはがんばってるなぁと感じたものの、爆発シーンや炎の中でのシーンは正直しょぼいかなぁ。派手なアクションを魅せるドラマではないと思うので、むしろそういうものを期待させないシナリオが選択できなかったのかなと思います。音楽は冒頭の戦車が出てくるシーンにしても「相棒」のイメージに合わない違和感が強かったです。他のシーンでも良いと思う音楽はほんとになかったです。で、肝心のシナリオですが、正直つっこみどころが少なくなかったです。映画演出の軸であるチェスやマラソンを使った演出の必要性がはっきり言って弱いと感じました。しかも後半、ある男が毒で死ぬのですが誰の意志で苦しんで死ぬのかわからないし、その死に対する観客への問いかけが薄いというかエンディングを迎えたときこのことを思い起こさせるべきだったと思うのにそれもなかったです。主役の二人についてもいつもどおりだったと言いたいのですが犯人に対する怒りを見せるシーンなどはちょっと演出が過ぎるような気がしました。まぁ、これはあんまりドラマのほうも回数観てるわけではないので私の勝手な思い込みもあるのでしょうけど。
 結論、ファンなら応援の意味で観に行ってもいいと思いましたが、映画の完成度としては個人的には期待より低かったです。
 ちなみに、一番のマイナス要因が(映画と関係ないのですが)隣に座っていた女! 香水の匂いは不思議となかったものの、お水っぽい服装で映画の最中に頻繁に脚を組み替え*1、その都度腰元までめくれたスカートを伸ばすという視聴妨害。時々体を入れ替えて肘を寄せてくるし...。こう書くとちょっとおいしいシチュエーションのように思えるかもしれませんが度を過ぎるとほんと邪魔でした。落ち着きがない子供がいるみたいだったので。とはいえ声に出して「じっとしろ」とは言いづらいしなぁ。

*1:きれいな脚ではありましたが ^^;