イメチェン

 いつも使っているヘアサロンに予約もせず行くとやっぱり待合室まで満員。とはいえ、明日証明写真が必要だし、しようがないかと思って近くをしばらくうろつくと小さな理髪店を発見。シートが2つしかなく、客は当然のようにゼロ。奥の部屋は電気消して暗いのに、店のオヤジが店と部屋との境の段差に腰掛けて客待ちをしている様子。誰が見ても流行る店じゃないけど、まあカットするだけだしと思って挑戦。
 痛っ、っったっ。ぐはっ、と声に出しそうになるくらいの勢いでクシを頭皮に突き立て、乱暴に髪の毛をとかしてくる。しかもやけに景気よくハサミを奥まで入れてジョキジョキジョキ..。身体を覆うケープには大量の髪の毛が...。さすがにやばいんじゃね?と思ったら一旦やめて後頭部の処理に移行。見えないだけに更に不安が...。で、熱々のシェービングクリームを勢いよく塗りつけられ、じょりじょりじょり...。10分ちょっと*1で鏡の中には競艇や競馬でよく見かけるおっさん完成・・・

 ( ゚Д゚)ポカーン

 ちょっ、これどうすんの?と言おうとしたら、店のオヤジ、出来栄えに満足そうな顔。うっ。たしかにありえない髪型じゃぁないんだけど、昨日までウェーブのきいた髪でやや軟派風だったナリが・・・。仕事早すぎて文句言おうかと迷っている間に終わっちまったいっ。
 早速自宅に帰って、昔まちがって買ったアロハ風シャツをはおって姿見チェッ〜ク。・・ぷぷっ。いる、いる、こういうヤツ。とやや現実逃避気味に自虐中。
 江戸の町で50歳にでもなればこのイメチェンはなくはないだろうけど、一応国際派技術系ビジネスマンというイメージで頑張ろうかと思ってたんですが...。昔パンチパーマ専門店(もちろんそんな看板は出してませんでしたが)に間違って入り、普通でお願いしますと言ったら、ビシッと73分けにされた日のことを思い出しました。古い街なのでこういう店がいまだにあるんだよなぁ。しかし、どこか気持ちに笑いにも似た高揚感があるのはどういうわけか? イメチェン願望でもあったのだろうか。

*1:もしかすると10分も経ってないかも