工藤洋(くどうひろし)/SURVIVAL GIRL

絵:★★★☆☆、話:■■■■■、愛:♥♥♥♡♡、次回作購入意欲:♪♪♪♪

[isbn:9784887742628:detail] 購入予定はなかったのですが店頭で見て、作品のひとつに記憶があったのと初単行本ということで衝動買いしました。予定に入れてなかったのは単純にあまり好きな絵柄じゃないことが理由で、話やエロ度については少し興味ありました。

 で、読んでいたのは「ホームレスガール」という作品。タイトルどおり、偶然出会ったホームレスの女性をどういう理由(少なくとも男の顔はエロ目的じゃない雰囲気)か食事に誘い自宅で風呂を使わせる大サービス。100円玉を拾った時にそれが全財産なんですと言われ、驚きの顔を見せていたことから、純粋に憐れに感じた同情心からでしょうか。で、風呂のお礼を言って女性が帰ろうとするので泊って行けよと引き留めようと伸ばした手が偶然胸をわしづかみっ! 後は、お約束のエロ展開に入るわけですが、不思議なほどにスケベ心を見せない冷静な顔の男が印象的で、もしかしたら単に描写できない作者の力不足だったりするのかもしれませんが、偶然にせよこれで作者のセンスに興味を持ったのは事実。今読んでも女性側の盛り上がり具合と対照的で不思議な後味があります。この作品に続く「イノセント」という作品。全く別の話なんですが、やはり道端で女の子(今度はロリ)を拾うところからストーリーが始まります。こっちでも男の表情は終始冷静なんですがセリフはロリに興奮しており、やはり描写力の問題なのかも(笑。 ただ、おもしろいのは普通ロリのままで終わることが多いのに、この作品では数年後に時間が流れ成長した少女(かなり大人)が登場しお話が続きます。たった1話の中で少女から大人に成長させたマンガはあまり記憶になく非常に新鮮でした。その他の作品も話やキャラに作者の個性が感じられた点は素直に評価したいし、今後の作品にも期待させられます。実際、ドールやパイズリ屋などお薦めの話は他にもありますがそれは購入者のお楽しみということで。
 最近衝動買いは外すことが多かっただけに今回はヒットじゃないかと思います。ちなみに2回目を読み終わった頃には意外に絵柄にもなじんでおり後半の作品などは全く気になりませんでした。むしろ結構いける気が(笑 評価も昨日よりもUP。
 おまけは、カバー下に4コマ漫画と、描き下ろしでドールの作品の後日談があります。