URAN/誘惑はあかね色

絵:★★★★☆、話:■■■■■、愛:♥♥♥♥♡、次回作購入意欲:♪♪♪♪♪

誘惑はあかね色 (富士美コミックス)

誘惑はあかね色 (富士美コミックス)

 書店で見るまで、てっきり『雨蘭』氏の作品かと思ってました。だから買う予定がなかったというのも失礼な話ですが、読みは同じで文字が違うというのはアリなんですね。ともかく、キャッチーな絵につられ、中身も安定した作画だったので、迷いなく購入した次第。初単行本です。
 本のタイトルにもなった「誘惑はあかね色」、これがデビュー作というのだから驚き。解説にもあるように確かにこんな男に都合のいい女性は現実は居そうにありませんがエロマンガはその理想と現実のバランスがおもしろいわけで、よく話がまとまっていて、誰も不幸になった感じがせず読後感の良い作品でした。同じ好きでも結婚を考える男性教師と、素敵な思い出として終わりにできる女生徒の気持ちは私なりに納得のいくものがありましたので。エロも見せ方がうまく、第4話で翌朝を迎えたコマのすぐ次のページの展開などは、上手い作家なら珍しくないのですが新人ではなかなかいないかもしれません。
 その他の作品もよくできてると思いました。細かい注文はありますが些細なことだし、お奨めできる良作なのは間違いありません。