小暮マリコ/コイノハナ

絵:★★★★☆、話:■■■■■、愛:♥♥♥♥♥、次回作購入意欲:♪♪♪♪♪

コイノハナ (MUJIN COMICS)

コイノハナ (MUJIN COMICS)

 Mujin専用小暮名義での待望の新作です。ジェームスほたて名義の作品の影響もあって、ぷにぷにラブラブでほんわかムードのお話の印象を持つ方も多いのでしょうけど、別名義にしているだけあって結構エロいのです。いきなりエッチシーンで始まるような強力Mujin連載陣の中で必ず導入部があって甘いラブ展開という作者のカラーを崩さずに8年も続けているわけですからすごいことだと思いますね。
 冒頭の作品「コイノハナ」も巻頭カラー4pでつかみのエッチが始まりますが、すぐその後から導入部が始まります。ヒロインのまひるは保健室の先生に花粉症は治ったはずなのにある匂いをかぐたび体がおかしくなるという不調を相談。教室に戻る途中にも不思議な花(?)の匂いに落ち着かない様子。おまけに、この匂いをかぐとちょっとHな感じがして血が勝手にクリに集結〜♪ 匂いフェチというか特定の男性だけなのでフェロモンなんでしょうか。ともかくその影響で発情しまくりのまひるちゃんは、膨張しきったクリを冷たいイスに当てながら授業中ブルブルっ。興奮の熱が収まらず保健室で指をつばで濡らして*1これから始めようというところで、シロくん登場。変な名前ですが犬じゃありません。匂いの元がシロくんだとわかり、我慢しきれずにおち○ちんをちょろ舐めしたあとに、たっぷりのキス。欲しくて欲しくてたまらないまひるちゃんがどんどんテンション高まってくるのは見ててかなりの興奮ものでした。しかし、右絵のようにバックから突かれるコマだけを見ていると、犬としてるようなちょっと危ない妄想もしてみたり...。さすがに考えすぎですね。作品の冒頭から緩やかにストーリーを進め、後半は一気にクライマックスまで高めてしっかりフィニッシュ。そしてラストの幸せそうな顔で話を締める手堅い作りはさすがベテラン*2
 先ほどのコマからも分かるように、女の子のセリフを手書きにしているシーンが多いのですが、手書き文字って作者の人柄を感じさせますよね。絶対作者も(少なくとも性格は)可愛い人だと想像*3。僕的にはエッチな時の幸せそうな女性の表情がたまらなくいいのでコンビニ誌などの非成年向けだけでもやっていけると思うのに性器クッキリの成年向け良質マンガを描いてくれることをいつも嬉しく思います。正直2年周期の発行というのは長いんですが、いつまでも描き続けて欲しいです。

*1:こういう細かい演出もいい

*2:デビューして10年

*3:万一♂だったら…