山田ショウジ/あねパイ

絵:★★★☆☆、話:■■■■□、愛:♥♥♥♡♡、次回作購入意欲:♪♪♪♪

あねパイ (セラフィンコミックス)

あねパイ (セラフィンコミックス)

 このベタなタイトルがいまだに使われてなかったことに驚きました。あとがきによると同タイトルの掲載作品は当時担当さんがネームを読んだ後につけたそうです。ちなみに、表紙絵は姉じゃないし、姉モノは8作品中2作品。パイへのこだわりも弱めの内容と突っ込みどころはありますが、このタイトルしかないでしょう。
 山田ショウジ氏は比較的最近になって注目するようになった*1作家のひとり。掲載作品は2008年1月号から9月号までのものなので、デビューから初単行本が出るまで1年経ってないかもしれません。発売予告が出てから4ヶ月経っても発売されない作家もいるというのに、量産する力を持っているようです。ただ、デビュー作に比べると少し作画が荒れてる(不安定)な気はします。なお、表紙絵の女の子の目はちょっと大きすぎる気がしましたが、本編はななみ静さんや綾乃れなさんくらいの大きさに感じます。むしろ、頬を染めた時の処理に使うトーンが粗くてそばかすみたいに見えたのが一番気になりました*2。手が早くなればまだまだ安定してくる期待は感じます。
 さて、巻頭の作品。学校でプリントを落とした先パイを手伝った翌日いきなりお弁当を誘われ「昨日会ったばっかの人間に何言ってんだ!? 気持ち悪ぅ!」と思い、逃げ出す主人公の竹内君。しばらくストーキングされ逃げ回って一息ついた放課後、背後から羽交い締めにされて無理矢理のキス。そのまま手コキされ、先っぽを甘噛みされ、裏筋責められて放出。さらにとろっとろに愛液を垂らしたあそこを丸見えにしながら「助けてもらったときに…好きになってしまって」「竹内くんとできると思っただけでこんなになっちゃうんです」と誘惑。そこで竹内君が驚きの反応。「いや、それは、いくら何でも…!」「だめ…ですか」「だから…ボクたち会ったばかりだし…」。2回も拒否しやがったですよ...。こんな住民がまだエロマンガ世界にいたとは!? 現実なら全くもって普通すぎる反応なんですが、長い間この展開は見てなかった気がします。という、少し普通の感覚も忘れてない作家さんです。
 

*1:そもそも購入頻度が低い阿吽だから、気づかなかったというのもありますが

*2:我ながらすっげぇ細かいチェック