デトロイト・メタル・シティ(DMC)/主演:松山ケンイチ、監督:李闘士男、原作:若杉公徳

評価:★★★☆☆

魔界遊戯~for the movie~(初回限定盤)(DVD付)

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 レイトショーで観てきました。原作は読んでいるので、その立場からの評価です。率直にいって楽しかったです。マンガ的な表現も含めて主演の松山氏の演じるクラウザー様はよかったと思います。ただあの顔のままで素に戻るシーンが多すぎるのは何か違和感。他のキャストは減点。違和感の筆頭は和田くん(アレキサンダージャギ。DMCのベース担当)。なんか別キャラみたいでした。デスレコード社長役の松雪泰子さんは難しい高笑いをうまくこなしてましたが原作の下品な部分が足りない感じ。もっと無名の女優でもよかったんじゃないかなと。ヒロインの相川役の加藤ローサもイメージに合わず。まあこの役は誰でもいいんでしょうけど。西田(カミュ。ドラム担当)はお笑いタレントみたいだったのでセリフに不安があるのでしょうか、「ブルマ」しか言ってませんでした(w さっきも言いましたがとにかく下品不足。インディーズバンド同士の闘いもやや中途半端で負けたと思わせる演出が説得力不足。ラストのジャックとの闘いも映画向けにアレンジしていましたが、世界のデスメタルのカリスマから伝説のギターが受け継がれるという意味があれで観客に伝わるんでしょうかね。
 それでも冒頭の感想になったのは観てる最中に何度も笑ったし、コメディと思えばいい作品じゃないかなと思ったわけです。原作そのままに映画化されるとはもちろん思ってもなかったし、原作と違うことを減点にするわけではなく、原作以上でなかったことを減点しました。しかし、ラストもう〜んでしたが、エンドロール後のラストカットも必要だったんでしょうかね。
デトロイト・メタル・シティ 6 (ジェッツコミックス)

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