世棄犬/世棄犬廃品集(2)
絵:★★★★★、話:■■■■■、愛:♥♥♥♥♡、次回作購入意欲:♪♪♪♪♪
- 作者: 世棄犬
- 出版社/メーカー: メディアックス
- 発売日: 2008/11/25
- メディア: コミック
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そして本の後半は、コアマガジンでも一部掲載*1されていた響子さん、じゃない行員さんシリーズ。もうこのクオリティでこのエロス。素晴らしいのひと言。全部雑誌で掲載して貰えなかったのはやばい人たちが拉致る展開だから? ちょっと基準が理解できませんが、それも含めてネタだといいんですが実際これだけの作品を事実上描き下ろしで単行本化せざるを得なかったとすると、まだまだ成年向けといえども出版業界にはいろんな縛りがあるんですね。なお、巻末あとがきにお友達をダマしてでも(買わせて)とありますが、ダマされたと思う友人は少なくとも私には居ないと思いますよ、この内容なら。*2
あとがきの文章*3には作者の熱を感じました。最近は社会評論雑誌*4でも適当に注目された事件をネタに冷静な分析しているだけで記者の熱さが全然文章から感じられません*5。世棄犬氏は自称絵を描くのが苦手だそうですが、それならどこかでコラムやエッセイとか書かせてくれないんでしょうかね。それとも最早文章すら自由に書けない国なんでしょうか、ここは。
脱線しますが、この国のTVマスメディアは、大きな権力に対して都合の悪いことは何も報道しないし、主張もなく、全く存在価値のないどころか、一部の権利者のために軽度の洗脳を手伝いをしてるところばかりで消えて欲しいのですが、少なくともNHKだけは独立採算をとってそういう縛りから解放されてると思ってたのに、結局無能政治家らが圧力をかけてる実態を見ると哀しくなります。テレビは社会人になって以来所有していないのですが学生の頃に契約したままずっと視聴料を払い続けていたのを昨年中止しました。出張先のホテルのBSで見てたというのが理由でもあったのですが、なくてもいいと思ったので支援をやめた次第。出版も独立採算をとってるようで実際にはどこかの圧力で出せない記事も少なくないわけで、強者弱者を問わず言われのない被害を受けるような内容は論外としても、思想や表現の自由はじわじわ拘束されていると感じてます。自衛隊を軍隊じゃないと真顔で答えて違憲扱いしない司法の国ですから、特定の思想や表現が害になるとして一方的に抹殺される日も遠くない気がしています。実際今の政治家の実力者と呼ばれる方々は権力好きの親が権力に溺れた子供を何世代にも渡って世襲してきた結果、生粋の権力バカの集団のように見えます。そういう方々は自分の思い通りになるよう圧力や法律を作りたがりますので、この国が良くなる可能性はとっくに消えて無くなっています。現状維持がいつまで続くのか。私は両親と日本のコミック・小説・アート・食などの文化さえ過不足なく手に入るなら、別の国で住みこの国を眺めて暮らしたいと思う今日この頃(南部先生は立派です)。※ひどい内容なので自重して伏せ字