PIXAR(Disney)/WALL・E ウォーリー

映像:★★★★★、ストーリー:■■■□□、感動:♥♥♥♡♡、総評:♪♪♪♪
 「地球が静止する日」と「K−20」とこれの3つから選択。結果的にはずれではなかったと思う。わざとらしい笑顔*1のネ○ミキャラと違って、変形して表情を作ることのできない無機的なロボットですら、あれだけの感情を表現させたのは特筆ものだと思いました。さすがはPIXAR。まあいつもの如くオーバーアクション気味なのはディズニーの影響だけでもないのでしょう。700年経った人間の姿を敢えて安物のCGっぽい作りにしたり、清掃ロボがやけに可愛かったり(まったくヒューマノイドタイプじゃないんですが)、おもしろい演出も記憶に残りました。基本的なストーリーも悪くなかったですが、少し設定が頭悪くて*2、イラっとくる瞬間も正直ありました。こういう無理矢理な設定を目にすると、やっぱりこれがディズニー映画なんだなぁと醒めてしまいますね*3。ファンタジーだから好き放題に設定を作ってもいいわけじゃなく、地球を捨てるだけの理由をきちんと作ってこそ説得力のある映画になったと思います。

*1:大人になると歪んだ見方をしてしまうのです

*2:ウォーリーやイブの感情はファンタジーとしても、反重力制御してるような動きを見せるイブに搭載された科学技術水準や、宇宙船の中だけで食糧自給や社会安定化という超高度な完全自立社会を構築する科学力があるにもかかわらず、地球の大地で光合成する植物一本育てられなかったって…、んなわけない。そもそも地球では700年たっても電気を供給するシステムが生きてるようだし、苔すら育てられない環境には見えないんですが

*3:こども向けだと手を抜いてるわけじゃないんでしょうけど