宮崎摩耶/にゅぷ

絵:■■■□□、話:■■■□□、愛:■■■□□、次回作購入意欲:■■■

にゅぷ (エンジェルコミックス)

にゅぷ (エンジェルコミックス)

 「ゴクジョッ」より先に買って読んでいた作品ですが感想は後になってしまいました。宮崎摩耶さんの描くエロ漫画はこの1年くらいは年上の女性などいいなぁと素直に思う作画を目にすることがあるのですが、この本に収録されている作品を初め多くが絵的に雑な印象を受けてしまい、積極的に好きになれないところがあります。巻末のページで大勢のアシスタントさんが係わっていることがわかるのですが、結構どのアシさんが描いたかが作画の出来に影響してるんでしょうか。毎月かなりの作品を量産されてる割に作画が不安定な印象があるのは作者本人の作画能力が上がってないのではなく、本人が直接描く箇所が減るためということなんでしょうか。その辺の詳しい事情は全く作画の現場を知らない私には想像できませんが、量産絵が荒い印象のCuvieさんも同様なのかもしれません。ただ、今回ケータイ向け作品と比べると理由はもうひとつあるような気もしてきました。売れるほうには誰だって力入りますよね。

 少し私がマイナスに感じてる部分を書きましたが、実際読み始めると、その絵があまり気になることはなくて、成年向けとしてのエロクオリティはそれなりに確保されてて、不満を感じさせないのはやはり力があるなぁと思います。純愛からはずれる作品もいくつか収録されてますが、ぎりぎり不快にさせないオチにしてくれる点は個人的には嬉しい配慮です。
 今回もいろんな作品が読み切りで収録されてますが、エッチの練習話、おむつ漫画*1、特に巻末作品のボッキ男の話は印象に残りました。しかし公園の土管でエッチって...、もうないですよ(w

*1:2作品と言いたいところですが、ひとつはレジ袋を一瞬かぶせただけだからちょっと違うかな