鈴玉レンリ/Brownie chocolate

絵:■■■■■、話:■■■■■、愛:■■■■■、次回作購入意欲:■■■■■

Brownie chocolate (ホットミルクコミックス 290)

Brownie chocolate (ホットミルクコミックス 290)

 発売日に即買できなかったのは表紙絵の影響。すっきりしすぎの絵にウ○○チョコレート色の塗りは地味な印象。なにより、もっと大人の女性がいいのに…。それでも中身を確認できるお店で納得して購入。いつもは表紙絵も好きなんですが…。ともあれ、やはり本編は魅力あります。この作家の作品を読むと、恋愛はプラトニックじゃなく、肉体でも結ばれてこそ本物だよなぁと再認識してしまいます。ゆっくり深く愛を確かめ合ってる二人のラブラブな空気に、読んでて寂しくなりそうなんですが、魅力的な女性が美しく感じている様は興奮するのです。またエロ漫画として抜かりになく、ちゃんと女の子の描写が中心になってるし、登場する男連中も不快な奴がいないので読むのに集中できるんですよね。
 さて、収録されているお話は全12話。巻頭からの3話は友美とその彼氏、日本生まれの日本育ちで日本文化しか知らないけど金髪碧眼の外国人の血を継ぐ信之助とのお話。その1、2話は彼氏のアレがでかいという些細だけど意外とやっかいな問題に悩む友美視点で展開。3話めは身体的特徴が外国人なのにそれ以外*1は日本人である自分に悩む信之助の視点で展開。当然当人は自分のモノが半分しか入らないため彼女が悩んでいるなど思いもしないわけで、それどころか彼女がそのモノを受け入れようと日常とはかけはなれた存在になっていく(要するにエッチすぎる w)ことを恐いと感じる純真さに思わず苦笑。いいエロス&ラブでした。他の作品もはずれなしですね、いつもながら。
 カバー下のあとがきを読むと、ついにフルデジタル作画環境を手に入れたそうです。ただし、まだ勉強中なので今回はあとがき以外は全部いつものアナログ原稿とのこと(よく聞く話だ〜)。たしかにあとがきの絵は描線が単調になっちゃってますね。でも、最近はいいペンタブレットもソフトもあるし、元々描線が整理された作風なので移行の心配はあまりしてませんけどね。

*1:名字も英語でした