馬鈴薯(ばれいしょ)/うらはら

絵:■■■■■、話:■■■■■、愛:■■■■■、次回作購入意欲:■■■■■

うらはら (WANI MAGAZINE COMICS SPECIAL)

うらはら (WANI MAGAZINE COMICS SPECIAL)

 間違いなく今年、初単行本を出す新進漫画家の中では最強の一人。絵は既にレベルが高く、お話もいいし、何より登場キャラがビッチな女の子を含めて、みんな魅力的に描けてる気がします。表紙は人物絵だけで背景が白いので少し寂しい感じもしますが、本編で背景が白いということは全くないし、この絵に反応した方なら間違いなく買いでしょう。

 全12作品は「うらはら」シリーズの5(!)作品と読み切りで構成。5話目の「咲きうら」という作品がこのシリーズのひとつだったというのは今回この本に載ってた登場人物の相関図*1を見るまで認識できてませんでした。もっとも、この相関図がなかったとしても、単行本でまとめられたおかげで、2話目の「あかないとびら」に一コマだけ登場する妹が漫画家だったので、もしやと思わせる構成になっています。雑誌のほうで「咲きうら」を読んだ当時、エンディングで、あやがとった行動の理由が十分理解できなかったのですが、智春とあやの関係がクリアになって納得できました。エロ漫画世界と考えれば必然的な行動ではないと思いますが..(w
 カバー下に読み切り作品のヒロインと解説が載っています。デビュー作の「ロデオエンペラー」では、担当さんからおっぱいがかたいと指摘されたようですが、なるほど。少女系の絵柄の場合はある程度固くてもしようがないかなと思って見てしまってますが、(言われてみると)ややかためのおっぱい絵が多い気がしますね。あくまで、反発力が強いという意味でのかたさですが。何を美乳とするかは作者のこだわりなので、何らマイナスではないのですが、個人的には吸いつくようにぺちゃぺちゃするくらいの柔らかいおっぱいもたまには拝んでみたいです。もちろんそこまで柔らかいと必然的に垂れちゃいますので見た目よりさわった時の快楽でしかありませんけど。なのでそれを脳内で補完できる読者以外には受けないでしょうね。とりあえず極柔おっぱいな彼女がいない人は、おっぱぶ探索で体験するしかないのかなぁ。世の中にはこういうグッズ*2があることも知ってるのですが完成度が低い感じだし。っと、脱線しすぎました。けっして、おっぱい中心の漫画じゃありませんけど、ぺろっとめくりあげて露わにするシーンが多かったり、キャラごとのおっぱいサイズ管理もよくできているので、描くのは好きな作家だと感じました。逆にお尻などの描写が弱いと感じるわけですけど。
 最後になってしまいましたが、性格付けを含めてキャラが可愛いので淫靡という表現は似合いませんが、この雰囲気の作品としてはエロもいろんなシチュエーションや構図が楽しめてよかったと思います。個人的にはこの路線で磨きを掛けてくれれば満足なんですが、エロ漫画はやはりエロ。たまにはバカみたいに乱れた作品も読ませてほしい。

*1:作品「咲きうら」の後に載ってます

*2:アダルトショップへのリンクなので注意!