ながしま超助/ぶらコン (2)

絵:■■■■■、話:■■■■■、愛:■■■□□、次回作購入意欲:■■■■■

ぶらコン 2 (芳文社コミックス)

ぶらコン 2 (芳文社コミックス)

 双葉社以外での作品が順調に回を重ねており、今年はいいペースで新刊が楽しめそうです♪ この作品は、人気下着デザイナー「シスター・J」としての素顔を隠し、男でありながらカリスマフィッター(自称)として下着ショップに勤める神谷純が、下着で女性の悩みを解決していくお話です。ブラジャーやおっぱいを綺麗に見せるウンチクある話は勉強になります。基本的に世界観は現実寄りのドラマ仕立てなためファンタジー的な爆乳女性はほとんど登場しないのは寂しくもありますが、作中に登場する非常に多くのブラジャーのデザインを見ているとギャグ抜きの本気で作品に取り組んでいるのを感じます。1話目では神谷の部屋の様子が描かれるのですが、そこには壁中に数十個のブラが飾られているのですが、すべて異なるデザインのように見えます。さすがに何か参考にしている資料があるのではないかと思いますが、ここまで描き分けるこだわりには驚きすら感じます。
 ところでこのシリーズでちょっと気になっているのが(前巻にもあったのですが)、女性の狂気を感じさせるシーンが挿入されている点です。今回は都市伝説的に謎な下着ブランド「イルザ」にまつわるお話にぞくっとするシーンが登場します。「イルザ」は簡単に言えば中世でウェスト40cm程度の締め付けで体を美しく見せたコンセプトを現代に蘇らせようとしているブランドですが、そのデザイナー宇崎が登場したシーンで、最初は影で真っ黒に塗りつぶされた上半身だけが登場し、その後で見せた全身のシルエットはちょっと強烈なインパクトがありました。
 その他、下着ショップの同僚 百合子が名前どおりだったというベタな展開の後、神谷との距離が縮まることになるのですが、3巻では更に進展があるのかどうか、更に宇崎との対決はあるのか、ますますおもしろくなってきました。