いのまる/Sex education

絵柄&魅力:★★★★☆、設定&話:★★★★★、愛&エロス:★★★★☆;、総評&次巻期待度:★★★★

Sex education (MUJIN COMICS)

Sex education (MUJIN COMICS)

 おまけは所詮おまけなのでそれをどうこう言いたくはないのですが、「お義母さんの教育的指導」への描き足し2Pはあまりに価値が低い..。関連イラストを2P提供してくれと思えば…、と最初はポジティブに考えようとしたものの、タロのあの姿を見せられてはこの思考すら成立しませんでした(w。まあ1PめのイラストはM男にとっては意味ありそうですけど。
 いきなり言いたいことだけ書いてしまいましたが、3冊目では1冊目に収録されていた作品の話の続きが6話構成でシリーズ化されました。1冊目の感想でもDARKな話と書きましたがそのストーリーは簡単に書けば下記の通り。
 母に死なれ、父と二人でがんばって生きていこうとしていた娘の里美の前に現れた女 美知子。再婚した義母なのだが元(?)SMクラブの女王様で、父のご主人様。その女の超傲慢な性格から、多数引き連れたM奴隷男どもに命令して、里美を躾けるため犯し続けるというお話。その時は読み切り作品で、救いのひとつもなく、むしろ嫌な余韻を残して終わったわけですが、今回のシリーズでも容赦ない展開でした。里美は生来の気丈な性格からどれだけ犯されても簡単に堕ちることはなく、美知子も逆にM男の一人に優しく接するよう指示。騙されるものかと気持ちで逆らいながらもその変化に対応できず初めて感じてしまった里美は、これをきっかけに急速に性感が開発されてしまう。その後、里美の長期欠席の見舞いにやってきたクラスメイトの登場から状況が変化しはじめ、美知子から里美(言うまでも女王様気質ですからw)に乗り換えようとするM男の何人かとともに逆転の機会を狙う。
 最後の決め手となった里美の攻撃(?)がMUJINですらモザイクになってしまったわけですが、ストーリーも演出も最後までおもしろかったです。楽しく笑える部分は全くありませんが、シリーズとしてうまくまとめられててよかったと思います。美知子に一番壊されていた父が脇役ではあったものの逆転のキーでもあった点は救いのひとつだったと思います。ちなみに父は最後まで女王様についていきますが、それもリアルかなと思います。
 その他、2作品の読み切りが掲載されてましたが、「ガキの恋路に手を出すな」で登場した妹キャラの真澄は一冊目の「風紀の娘」に続くいのまるキャラでは稀少な貧乳。対比効果のせいか意外にいいんですよね、いのまる氏の描く微乳