布施文章:著者、会田孝信:イラスト/ノーブラッド ツインテール襲来!

  • (読了日:11/21)総評★★★★ 吸血鬼ものです。単に人間を超える能力が設定上欲しいなら超能力者でもいいじゃないと思いながら読み始めてしまうのですが、この作品は意味がありそうです。なおツインテール襲来とわざわざサブタイトルに入れてる割にはちびっ子で気が強い印象ばかりでツインテを強調する意味は不明なままでした。私も本気でこだわってるわけじゃありませんけど何かあるのかと思わせてなかったら単に減点なだけですからねぇ。

 ぼやっとした雰囲気の高校生のヴァンピールのところに突然現れたエージェント。金髪でツインテでハイニーソのちびっ子吸血鬼なんですが、まあラノベっぽいとは思うんですが、こういう性格や役割の女性には悪魔のようなゴージャスボディに乳首はみ出すほどの際どいスーツ着た超S姉キャラでお願いしたいところ。とまあそんな不満を終始感じながら読み進めていました。個人的には最後まで読んで明確な敵味方の区別がない印象を受けました。確かに目下の敵はテレビ局占拠しようと出演者を皆殺しにしたり、実現しそうにない世界支配を目指してるところとかは典型的な悪役なんですが、エージェントの属する組織もロクでもなさそうですから。
 世界を敵に回す戦いをしっかり描ききれるのか、期待を持って次巻以降を読みたいと思います。ダメそうならそれまで。主人公悠弥の能力もこれで終わりってわけでもなさそうだし、今後景気の良いストーリー展開になるんじゃないかという期待もあります。