倉橋ユウス/恋愛遊星

恋愛遊星 (MFコミックス アライブシリーズ)

恋愛遊星 (MFコミックス アライブシリーズ)

絵柄&魅力:★★★★☆、設定&話:★★★★★、愛&エロス:★★★★★、総評&次巻期待度:★★★★★

一言感想:読了日12/29

 4話目のイヴァンのお話が一番好き。衝動買いでしたが表紙絵から受けた印象のとおりに素敵なお話が詰まってました。総評5

改めて感想

 さすがに内容わからなさすぎなので簡単に補足すると、作品はいろんな異星人と共存する日本を描いたSF短編集です。登場する宇宙人はキルキリリ人やトステ人などなど。といっても見た目はほとんど地球人と変わらない女の子たち。彼らは地球人とは異なる生態を持っていて、例えばキルキリリ人は多層人格という特異体質を持ち、一生の内に8回も人格交代をしてしまいます。その交代時にはすべての経験や記憶が引き継がれないため、日記に残したい思い出を綴り、前の自分から次の自分に記憶を繋いでいくのです。忘れるという寂しさと本当に大事なことを残していくという温かな喜びをエッセンスにして、作品は素敵なお話に仕上がってました。記憶がリセットされるからといって決して感情をロストせずある程度本人の意志に影響をうけるところも絶妙だったと思いますね。絵柄も演出も可愛らしくて、1話目のラストなんて、前の私、ぐっじょぶって感じでしたw
 あえて一言感想に書いた一番のお気に入りの第4話について全く触れないのもどうかと思いますけど、あくまで一番がこれというだけで全5話とも優劣つけがたいほどに良かったので、SF風味の恋愛ストーリーに興味ある未読の方は是非手にして欲しい作品です。・・なら読んだ時点で感想書けって話なんですが。ちなみに、「君と僕のアシアト」と違って、こちらの作品はこれで完結。といっても全体で大きなストーリーがあってそれが終わったわけではないので、また描いてくれることを期待してます。