みたらし侯成（こうせい）／家族どんぶり

絵柄＆魅力：★★★★★、設定＆話：★★★☆☆、愛＆エロス：★★★★;、総評＆次巻期待度：★★★★

家族どんぶり (姫盗人コミックス)

　非常に美しくバランスのとれたボディを魅せてくれるので新刊を楽しみにしている作家です。姫盗人も休刊となり今後どういう活動をされるのかは非常に気になるところですが。
　話に嫌いなものはなかったのですが、巻頭の「姉妹といっしょ」（全3話）は最後のオチでがっくり。イラねぇ〜。ただのハーレム漫画で終わらせてやって下さい。「隣のお母さん」（前後編）もキャラ的には文句なしに好きな作品なんですが、後編まで引っ張った『お金に困って体を売っている』という設定はどうなったんでしょうね。全然こんな振りは必要なかったと思うんですけど。ベテラン作家って、山ほど似たようなお話を書いてきたためか、時々最後の最後に余計な一言で終わらせて台無しにする方がいるのですが、それと同じ？　好きな作家に違いはないので、今回違う出版社で仕事する機会を得たと思って頑張って欲しいです。女性向けのエロじゃないことを祈ってます。
　脱線すると、少し前に池袋のコアブックス（まんがの森）に行く機会があって入店したところ非常に驚きました。周りが腐女子だらけのＢＬホモ本だらけ。女性が多い司書の力か、図書館所蔵図書にＢＬ本が普通に並ぶ時代かとニュース記事を笑いながら読んでいたことを思い出しましたが、男子が女性化し淡泊とか草食系とかリアルに耳にする昨今にして１０年後男性向けのネタを描く作家が激減してるんじゃないかと不安に。