夏目文花/近親情姦

近親情姦 (エンジェルコミックス)

近親情姦 (エンジェルコミックス)

  • (読了12/16、一言)総評3+1。絵はまだまだなんですが今後に期待してる作家です。あとがきの話はほんとなんでしょうか。
  • (追記12/22)絵柄&魅力:★★★★☆、設定&話:★★★☆☆、愛&エロス:★★★☆☆、総評&次巻期待度:★★★★

 この日読んだ作品はどれも評価低めとなってしまったのですが、実際いつもなら総評で4以上を出してた気がします。特に初単行本だと考えたら完全に基準を間違ってた気がしますので22日のほうを正式な評点とさせていただきます。

  • 収録作品
    1. 妹エプロン(描き下ろし): 表紙絵もそうですが、少し余裕を持って描いた絵は個性も感じさせるいい絵だと思います。ツンデレ妹好きに。
    2. 僕らの雌姉('09/5): あとがきにも書かれてますが、女流作家が描いたにしては、このガキ共の絵は少し…。まあそれ以前にこういう作品ではいつも出るセリフなんですが、中身の伴わないガキが偉そうに女性をいたぶるのは萎え萎え。軽いんですよね、責める言葉や行動ひとつひとつが。肥えた豚のようなおっさんなら何の説明がなくても3、40年鬱屈した人生を歩んできた歪みとかが想像できるんですが、人格を持ち始めて数年のお子様では、ただ壊れてるだけ。どこかで耳にしたひどいセリフを再生してるだけのような軽さ。個人的には、お姉ちゃんを含めて全員プラス10歳くらいした作品を読みたかった。
    3. つるまん・しすたぁ('08/7):数多くの剃毛シーンを見てきましたが、この作品のシチュエーションは笑った。しかも、その恥ずかしいシーンを見られてもひるまずにお兄ちゃんにアピールする妹がけなげ。要所でお尻がツルツルぷりぷりに描けてるのも良かったです。作品通して作画レベルが上がるともっといいのは言うまでもありませんけど。
    4. お父様へ〜白濁の花嫁〜('09/3):この作品が一番好きかな。結婚前夜の父と娘。ふたりとも歪んではいるけど作品に統一感がある。娘の尻にスパンキングしながら、いつだってお前の幸せを願ってきたではないかと言う父。そこに愛があるからこそ、びちゃびちゃと濡れる陰唇。マルゴーにも勝る色鮮やかな小陰唇を器具で強引に開き、精液の混ざったロゼを注ぐ。この辺の演出はノってて、アルコールに精液入れたら死んじゃうじゃ?とか産まれるなら孫じゃなく子でしょ、なんて馬鹿なツッコミも生まれない空気を感じました。嬉しいと思う娘の顔も最高に美しい。
    5. 正しい性教育のススメ('09/1):1pめからデレが漏れてる女の子でしたが、「あぁっ、急に眩暈がっ」といって倒れる小芝居wの後、しこんだローターを湿ったパンティー越しにちらつかせ、意中の教師が目を近づけて食いついたところでガシっと足ロック。強力な罠とはいえ簡単に掛かる男のバカシーンは毎度ながら楽しい。その後のラブラブは女流作家っぽい展開ですが嫌いじゃないです。
    6. アブない水着('08/11):巻中カラーでいきなり処女喪失シーン。女性作家がこのシーンの挿入部に『み゙ぢ み゙ぢっ』『メリリッ メリッ』と描いてあるのは興味深い。男の描写で手をヌキ過ぎ。ヤるだけのゆるい感じに合ってたと言えなくもないけど成年向けでこれはない。
    7. 舐め嫁('09/11):結婚して半年の嫁と同居する義父。夫がでかけるとすぐに喉での奉仕を求めてくる。はじめは軽い脅しでやらされてたようだが、今ではこれが嫁の勤めだとあきらめてる様子。一方、夫は仕事が忙しいとかで夜はすっかりご無沙汰で(お約束)、義父の布団に染み付いたクサいあの臭いに興奮し、いきなり指4本w。ラストまでの展開はいい盛り上がりでした。ちなみに作中に出てくる「舅」という漢字。姑と同じ読み(しゅうと)と意味(嫁からみた夫の親:この場合は義父)のようです。古い女と書いて姑、なのに対して、男+臼。辞書の上では年長の男の意味のようですが、この作品を読んだ後では臼{=くぼんだもの、杵(きね)でつつかれるもの}の下に男→…→嫁を下からつつく男→後背位で嫁を犯す男、という意味で生まれた字のように見えます。
    8. 小悪魔妹☆天使な彼女 前編/後編('09/7,9):兄の恋人の梓に敵意を持つ妹の構図自体は珍しくなかったのですが、その後の展開は新鮮でした。すべては兄のおっぱい好きがもたらした結果ですが、捨てがたい気持ちはよくわかる。
    9. 女キャプ!〜菜緒子の青空個人指導〜('08/9):甲子園を目指す野球部キャプテン菜緒子のお話。未来のエースを育てようと厳しい指導に努めるが、怒られてるはずの男子はあそこを硬くするばかり… まあそれも当然というか、爆乳なのに練習時はいつもノーブラノーパン。というわけで、興奮止まらない男子の面倒を見てやるためお約束展開になるわけですが、ちょっと印象に残ったのが、ぱいずりで一回出した後、責める側に回った男子が菜緒子が下半身につけてるものをすべて取り去り「さあ もっと女の部分を見せてください」と言ったセリフの次ページのコマ!。野球帽がバサッと脱げて・・・。いいシーンでした。直後、ただのフェチかぁ〜と笑えなくもなかったのですがこの作品で一番好きな1コマでした。

 速度も必要な商業誌ですから全コマ最高の描き込みをしてくれというつもりはないのですが、ちょっと落差が激しいのが難点。いい絵が6速とするなら4速くらいまでにして欲しいですね。一気にセカンドまで落とされてはギアが入らないというか、そんな感じ(相変わらず比喩がヘタで意味不明ですが)。まあでも当面は勢いを優先してもらって、今後絵のばらつきが収まればいいかな。あとがき読んでもじんわりくる笑いのセンスを感じるし、伸びて欲しい作家のひとりです。