土居坂崎/ハイテンション

絵:★★★★★、話:■■■■■□、愛:♥♥♥♥♥、次回作購入意欲:♪♪♪♪♪

ハイテンション (アンリアルコミックス 13)

ハイテンション (アンリアルコミックス 13)

最高っ!
 巻頭作品は「帝国非道物語」。ずっと騎士長の傍で仕えていた女弓兵は彼を逃がすために敵前に留まり、そして捕えられる。必ず助けに来ると言った彼の言葉を信じる間もなく、連続中出しの仕打ち。オチは可愛らしくまとめたものの、救いがない哀しい話。この本はこういうテーマなのか? と気になりつつも第2話*1。で、UFO到来し、おっぱい星第3王女シシーが登場。陥没乳首に見るからに柔らかいおっぱい。バカ3人が夢中になって巨大化した柔おっぱいにむしゃぶりつきフィニッシュ。アソコをぱくぅん♡と広げて交尾を促すも満足しきったバカ3人はすでに就寝。地球人もおっぱいしか興味がなく、オ○ンコは愛せぬか!!と姫が悲痛の顔で絶叫。もちろん、それに応えるバカ3人のおかげで姫大満足というお話。だいぶ調子が出てきたようです。次はふたなり少女たちのお話。緊張とバカとデレ&エロが交互に迫ってくる快作。ラブラブな二人きりの世界は少しせつないくらい。そろそろか。で、「非魔法少女 闇菊」。変身シーンの呪文..(w。展開のほうはもうゆるゆる。初読みの読者なら、酷評もの。次は「そしてチンカスへ。ドラゴンファイナル3」。柔乳垂れ乳の女僧侶*22人とロリ僧侶1人の出オチパーティーでいきなり勇者、スライムに撲殺。そのままスライムがごうかんまに変身しロリ僧侶退場。そして死んでいた勇者は自力で復活しスライムの配下におさまり、女僧侶の柔らかおっぱいを蹂躙! ようやくたどり着きましたが、このわけのわからない展開がなぜか読んでみると不思議に心地いい*3。全身タイツにふにゃふにゃのおっぱい描かせたら上位ランクかと思わせる力量を見せつつ、もう完全に土居坂崎氏のペース。勇者さん、そのままブルード○ゴンに変身して中出しフィニ〜シュッ! 絶対ネームなんぞ切ってないと思われる、フリーダムな展開。そしてチンカスへ。(笑)
 ちょっとストーリー(?)を紹介しすぎの気がしてきましたが、作品の流れをただ辿りながら語っているだけなのに楽しくなってきました。この感覚はなんだろうなぁ、叩く気になればいくらでも言葉が出てきそうなのに、そう思わせない何かがある。ともあれ、実はここまでは読み飛ばしてもいいかなと思っている作品*4。「針井・堀田と近所の牛*5」以降は、すばらしい流れ。セリフもキレがあって笑いが止まらなくなってきました。エロシーンも悪くはないです。
 なんだろう、この展開と突き出た感覚は...。あぁ、祭丘ヒデユキ氏だ。(´ー` ) 以前はこういうマンガを描けるのは彼しかいないと思ってましたが土居氏も完全に自分のものとして完成させてきた気がします。「SWAMP HELL」なんて普通にいい作品もありましたけど、最後の「UNHALLOWED」では祭丘氏の名作の1シーンを彷彿とさせるエロ自爆*6。しかも予想外のダブル自爆ギャグ攻撃で来ましたから笑わせすぎです。最終ページのコマを読んだときには爆笑。いきなりこのコマを見たらドン引きしてもおかしくないわけだから、完全に感染してます、土居坂崎病に。
 過去最高作だと思いますね。ようやくたどりついたというか、ほんとマジで来世まで行っちゃってる良作だと思いました。編集さんですかね、いい突っ込みをありがとうございます。特に読み手の私自身、今日は非常にリラックスしていましたので、いつも以上に深く作品の中に入ってしまったのかもしれません。たぶん、この本を浅めに読み流してたらこの評価になったかどうか・・・。
 おまけはカバー下に、作品解説と、複乳マウスパッド。これによると、ラストページの突っ込みは自虐でしたか。確かに作者自身も冷めてから読んだら、やばかったでしょうね。気持ちはわかります。この絶賛の感想を読見直している私自身、これをアップしてもいいのか少し悩んでいたりして..。まんまとハイテンションにさせられました。

*1:ちなみに第1話はエロ補充のための描き下ろしだそうです

*2:確かにこれはいいかも。笑

*3:私がおかしいだけかもしれませんが

*4:これは後で読み直したら、少々言いすぎでした

*5:バカタイトル 笑

*6:うっかり、ともいいます